Canvaを使った動画の作り方を完全ガイド！無料・AIで初心者でも簡単

Canvaなら初心者でも無料でおしゃれな動画が作れる！

Canva（キャンバ）は、専門的な動画編集スキルがない初心者でも、簡単におしゃれな動画を作成できると注目されているツールです。写真やイラスト素材だけでなく、動画やBGM素材も豊富に揃っており、ドラッグ＆ドロップといった直感的な操作でプロ並みの動画を作成できます。

無料プランでも多くの機能や素材を利用できるため、コストをかけずに動画制作を始めたい方に最適です。これから動画編集に挑戦する方は、まずCanvaから試してみてはいかがでしょうか。

豊富なテンプレートと直感的な操作が魅力

Canvaの最大の魅力は、60万点以上にもおよぶ豊富でおしゃれなテンプレートです。YouTube、Instagram、TikTokなど、さまざまなSNSプラットフォームに最適化されたテンプレートが用意されており、テキストや画像を差し替えるだけで、誰でも簡単にクオリティの高い動画を作成できます。

また、ユーザーインターフェースは非常に直感的で、動画編集が初めての方でもすぐに使いこなせます。素材の追加やカット、テキストの挿入といった基本的な操作は、すべてドラッグ＆ドロップで完結するため、ストレスなく編集作業に集中できるでしょう。

SNS投稿から広告動画まで幅広く対応

Canvaで作成できる動画は、個人のSNS投稿だけに留まりません。ビジネスシーンで活用できるテンプレートも豊富に揃っており、商品紹介やイベント告知、サービス案内などの広告動画も手軽に制作できます。撮影した素材がなくても、Canva内の写真やイラスト素材にアニメーションを加えるだけで、目を引く広告動画を作ることが可能です。

Facebook、YouTube、Instagramなど、各プラットフォーム向けの動画広告テンプレートが用意されているため、媒体の規格を気にすることなくデザインに集中できます。これにより、外注にかかるコストや時間を削減し、スピーディーな情報発信が実現します。

Canvaの動画編集でできること【無料版と有料版（Pro）の違い】

Canvaには無料プランと有料プラン（Canva Pro）があり、それぞれで利用できる機能が異なります。無料プランでも基本的な動画編集は十分に可能ですが、Canva Proにアップグレードすることで、より高度で効率的な編集が実現します。

ここでは、それぞれのプランで何ができるのかを具体的に解説します。ご自身の目的に合わせて、最適なプランを選びましょう。

無料版でできること一覧

Canvaの無料プランでは、動画編集に必要な基本機能が一通り揃っています。専門的なソフトがなくても、クオリティの高い動画を作成することが可能です。

無料プランで利用できる主な機能は以下の通りです。

• 豊富なテンプレートの利用：様々な用途に合わせたテンプレートを選んでカスタマイズできます。
• 素材の活用：無料の写真、イラスト、動画、BGM素材ライブラリにアクセスできます。
• 基本的な動画編集：動画のカット、トリミング、分割といった基本的な編集が可能です。
• テキスト・テロップの追加：多彩な日本語フォントを使って、動画内にテキストを追加・装飾できます。
• アニメーション設定：テキストや画像に動きをつけて、視覚的に魅力的な動画を作成できます。
• MP4形式でのダウンロード：作成した動画はMP4形式でダウンロードし、各種SNSなどで利用できます。

有料版（Canva Pro）でしかできないこと

有料版のCanva Proでは、無料版の機能に加えて、さらに高度で便利な機能が利用可能になります。動画編集のクオリティを上げたい、作業を効率化したいという方におすすめです。

Canva Proの主な限定機能は以下の通りです。

機能	概要
プレミアム素材へのアクセス	1億点以上の有料ストック写真、動画、オーディオ、グラフィックが使い放題になります。
背景リムーバ	ワンクリックで動画の背景をきれいに除去できます。
マジックリサイズ	作成した動画のデザインを、ワンクリックで他のSNSフォーマットのサイズに自動で変換できます。
コンテンツプランナー	作成した動画をCanvaから直接SNSに予約投稿できます。
ブランドキット	ブランドのロゴ、色、フォントを登録し、デザインに一貫性を持たせることができます。

【7STEPで解説】Canvaを使った動画の作り方・編集の基本フロー

ここからは、実際にCanvaを使って動画を作成する基本的な流れを7つのステップで解説します。Canvaの操作は非常にシンプルなので、この手順に沿って進めれば、誰でも簡単におしゃれな動画を完成させることができます。

初めて動画編集に挑戦する方も、ぜひ一緒に手を動かしながら試してみてください。

STEP1：作りたい動画のサイズを選ぶ（テンプレート活用がおすすめ）

まず、Canvaのホーム画面から「動画」を選択します。すると、Instagramリール、TikTok、YouTube動画など、様々な用途に合わせた動画フォーマットが表示されます。

作りたい動画の種類が決まっている場合は、目的に合ったテンプレートを選ぶのが最も簡単です。例えば「Instagramのリール動画」と検索すれば、縦型動画に最適化されたデザインが多数表示されます。これにより、サイズ設定の手間を省き、すぐに編集作業に取り掛かることができます。

STEP2：動画や写真素材を追加・配置する

次に、動画の素材となる動画ファイルや写真を追加します。自分で撮影した素材を使用する場合は、画面左側のメニューから「アップロード」を選択し、ファイルをドラッグ＆ドロップするだけで簡単に追加できます。

また、Canvaが提供する豊富な素材ライブラリを活用するのもおすすめです。「素材」タブからキーワードで検索すれば、イメージに合う動画や写真を見つけることができます。使いたい素材を見つけたら、タイムライン上にドラッグ＆ドロップで配置しましょう。

STEP3：動画の長さを調整・不要なシーンをカット（分割）する

追加した動画クリップの長さを調整し、不要な部分をカットしていきます。タイムライン上の動画クリップの端をドラッグすることで、再生時間を直感的に短くしたり長くしたり（トリミング）できます。

また、動画の特定の部分を削除したい場合は「分割」機能を使います。タイムライン上でカットしたい箇所の前後に再生ヘッド（紫色の縦線）を合わせ、右クリックして「ページを分割」を選択すると、クリップが分割されます。その後、不要になったクリップを選択して削除すれば、簡単に不要なシーンを取り除くことができます。

STEP4：テキスト（テロップ）を追加しておしゃれに装飾する

次に、動画にテキスト（テロップ）を追加して、情報を分かりやすく伝えましょう。画面左のメニューから「テキスト」を選び、「見出しを追加」などをクリックすると、編集画面にテキストボックスが表示されます。

Canvaでは何百種類もの日本語フォントが用意されているため、動画の雰囲気に合わせて自由に選べます。フォントの色やサイズ、エフェクト（影付きや袋文字など）も簡単に変更でき、テキストにアニメーションを追加して動きをつけることも可能です。

STEP5：BGMや効果音を追加して動画の雰囲気を演出する

動画の雰囲気を大きく左右するのがBGMや効果音です。Canvaには多様な音楽ライブラリがあり、動画のシーンに合わせて最適なBGMを選ぶことができます。左側メニューの「オーディオ」から好きな曲を選び、タイムラインにドラッグ＆ドロップするだけで追加できます。

追加したBGMは、動画の長さに合わせて自動で調整されたり、音量を調整したりすることも可能です。また、複数のBGMや効果音を重ねて使用することもできるため、より凝った音響演出も実現できます。

STEP6：アニメーションやエフェクトで動きをつける

動画をより魅力的でプロフェッショナルな印象にするために、アニメーションやエフェクトを活用しましょう。Canvaでは、テキストや画像、イラストなどの各素材に対して、クリック一つで簡単にアニメーション効果を追加できます。

また、動画クリップとクリップの間に「トランジション」という画面切り替え効果を設定することも可能です。フェードやスライドなど、様々な種類から選ぶだけで、スムーズで自然な場面転換を演出できます。これらの機能を活用することで、視聴者を飽きさせない、動きのある動画を作成できます。

STEP7：完成した動画をダウンロードする

動画の編集がすべて完了したら、最後にファイルをダウンロードします。画面右上にある「共有」ボタンをクリックし、「ダウンロード」を選択してください。

ファイルの種類は、通常「MP4形式の動画」が選択されています。これが一般的な動画ファイル形式なので、特に理由がなければそのままで問題ありません。あとは「ダウンロード」ボタンを押せば、作成した動画がパソコンやスマートフォンに保存されます。保存した動画は、YouTubeや各種SNSに自由にアップロードできます。

【AIで時短】Canvaの最新AI動画編集機能を使いこなそう

Canvaは、デザイン制作を効率化するためのAI機能「Magic Studio」を搭載しており、動画編集においてもその力を発揮します。これまで時間のかかっていた作業をAIがサポートしてくれるため、編集作業の大幅な時短が可能です。

ここでは、動画編集で特に役立つCanvaの最新AI機能をいくつかご紹介します。これらの機能を使いこなして、よりスマートに動画を作成しましょう。

Magic Switch：動画のサイズ変更や形式変換を自動で

「Magic Switch」は、作成したデザインのサイズや形式をワンクリックで別のフォーマットに変換できる非常に強力なAI機能です。例えば、YouTube用に作成した横長の動画を、InstagramリールやTikTok向けの縦長動画に瞬時に最適化してくれます。

従来であれば、各SNSのフォーマットに合わせて手動で素材の配置やサイズを調整し直す必要がありましたが、Magic Switchを使えばその手間が一切不要になります。これにより、複数メディアへのコンテンツ展開が劇的に効率化されます。

マジック生成：テキストから動画を自動生成

「マジック生成（Magic Media）」は、テキスト（プロンプト）を入力するだけで、独自の画像や動画をAIが自動で生成してくれる機能です。イメージに合う素材が見つからない場合でも、この機能を使えば「夕暮れのビーチで波が穏やかに寄せている動画」といった具体的な指示で、オリジナルの動画クリップを作成できます。

これにより、素材探しの時間を大幅に短縮できるだけでなく、他にはないユニークな映像表現が可能になります。アイデアを瞬時に形にできる、クリエイターにとって心強い味方です。

背景除去：ワンクリックで動画の背景を切り抜き

「背景除去」は、その名の通り、動画内の被写体を維持したまま背景だけをきれいに取り除くことができるAI機能です。この機能は有料のCanva Pro限定ですが、非常に強力で、従来は専門的なソフトで複雑な操作が必要だった背景の切り抜きが、わずかワンクリックで完了します。

切り抜いた動画を別の背景画像や動画と合成することで、商品の紹介動画や解説動画など、よりプロフェッショナルで説得力のあるコンテンツを簡単に作成できます。

【目的別】Canvaのおすすめ動画テンプレート活用術

Canvaには、あらゆる目的やプラットフォームに対応する、デザイン性の高い動画テンプレートが豊富に用意されています。ゼロからデザインを考えるのが苦手な方でも、これらのテンプレートをベースにすることで、簡単に見栄えの良い動画を作成できます。

ここでは、代表的な3つの目的別に、おすすめのテンプレート活用術をご紹介します。作りたい動画のイメージに合わせて、ぜひ参考にしてください。

Instagramリール・TikTok向けの縦型ショート動画

InstagramのリールやTikTokで目を引くためには、冒頭数秒で視聴者の心を掴む、テンポの良い動画が不可欠です。Canvaには、縦型動画に最適化されたテンプレートが数多く揃っています。

「Instagramリール動画」などのキーワードで検索すれば、トレンドを取り入れたデザインや、テキストアニメーションが効果的に使われているテンプレートが見つかります。これらのテンプレートを使い、BGMに合わせて写真や短い動画クリップを切り替えていくだけで、スクロールする指を止める魅力的なショート動画が完成します。

YouTubeのオープニング・エンディング動画

YouTubeチャンネルのブランディングにおいて、オープニングとエンディングは非常に重要な要素です。Canvaには、チャンネル紹介やロゴアニメーションに使えるプロフェッショナルなオープニング用テンプレートや、チャンネル登録を促すエンディング用のテンプレートが用意されています。

これらのテンプレートを活用し、自分のチャンネルのロゴやテーマカラーに合わせてカスタマイズするだけで、統一感のある本格的な動画を作成できます。これにより、視聴者にチャンネルの個性を印象付け、ファンを増やすことにつながります。

商品紹介やイベント告知用の広告動画

商品やサービスの魅力を伝え、購入や参加を促す広告動画もCanvaで手軽に作成できます。「セール動画」や「イベント案内」といったプロモーション向けのテンプレートを選べば、情報を整理し、視聴者の行動を喚起する構成がすでに出来上がっています。

テンプレート内のテキストや写真を自社の製品情報に差し替え、ブランドカラーに合わせて配色を調整するだけで、すぐに配信可能な広告動画が完成します。撮影した動画素材がなくても、写真やイラストにアニメーションをつけることで、十分に魅力を伝えることが可能です。

Canvaの動画作りでよくある質問（Q&A）

Canvaで動画制作を始めるにあたって、多くの方が抱く疑問や不安点をQ&A形式でまとめました。著作権の問題から、スマートフォンの利用、より高度な編集についてまで、気になるポイントを解消していきましょう。

BGMや素材の著作権は大丈夫？商用利用は可能？

Canvaで提供されている素材（写真、イラスト、動画、BGMなど）は、無料・有料（Pro）を問わず、Canvaのコンテンツライセンス契約の範囲内であれば商用利用が可能です。これには、自社のSNS投稿やWebサイト、広告動画での利用などが含まれます。

ただし、Canvaの素材を無加工のまま販売・再配布することや、商標・ロゴとして使用することは禁止されています。必ず自身のデザインに組み込んで、オリジナルの制作物として利用するようにしてください。詳しくはCanvaの公式サイトにあるコンテンツライセンス契約を確認することをおすすめします。

スマホアプリでも同じように動画編集できますか？

はい、Canvaはスマートフォンアプリ（iOS/Android）でも、パソコンのブラウザ版とほぼ同じように動画編集を行うことができます。通勤中や外出先など、場所を選ばずに手軽に動画を作成・編集できるのが大きなメリットです。

基本的な操作はPC版と同様で、テンプレートの選択から素材の追加、テキスト編集、BGMの挿入まで直感的に行えます。細かい調整作業は画面の大きいPCの方がやりやすい場合もありますが、SNS用の簡単なショート動画などであれば、スマホアプリだけで十分に完結させることが可能です。

もっと高度な動画編集をしたい場合は？

Canvaは初心者でも簡単に使えることを重視しているため、プロ向けの専門的な動画編集ソフトに比べると、一部機能が制限されています。例えば、キーフレームを使った細かなアニメーション調整や、詳細なカラーグレーディング、複雑なエフェクト合成といった高度な編集には対応していません。

もしCanvaの機能だけでは物足りなくなり、より映画的な表現やテレビ番組のような編集を目指したい場合は、Adobe Premiere ProやFinal Cut Proといった専門の動画編集ソフトへのステップアップを検討すると良いでしょう。

まとめ：Canvaを使いこなして魅力的な動画を作成しよう

本記事では、Canvaを使った動画の作り方を、基本操作からAI機能の活用、目的別のテンプレート術まで幅広く解説しました。Canvaは、専門知識がなくても直感的な操作でプロ品質の動画を作成できる、非常にパワフルなツールです。

豊富なテンプレートと素材、そして便利なAI機能を活用すれば、SNS投稿からビジネス用の広告動画まで、あらゆるニーズに応えることができます。まずは無料プランからでも始められるので、この記事を参考に、ぜひCanvaでの動画制作にチャレンジして、あなたのアイデアを魅力的な映像コンテンツにしてみてください。