MidjourneyとStable Diffusionの違いを徹底比較！あなたにおすすめはどっち？【2025年最新版】

MidjourneyとStable Diffusionの比較早見表

MidjourneyとStable Diffusionは、どちらもテキストから画像を生成する人気のAIツールですが、その特徴は大きく異なります。まずは、両者の違いが一目でわかる比較表をご覧ください。

項目	Midjourney	Stable Diffusion
料金	有料（月額10ドル〜）	基本無料（オープンソース）
操作性	簡単（DiscordやWebで操作）	専門知識が必要な場合がある
画像の作風	芸術的・高品質	多様（リアル、アニメ調など）
カスタマイズ性	低い	非常に高い
商用利用	有料プランで可能	モデルのライセンスによる
環境	クラウド	ローカルPCまたはクラウド

このように、手軽に芸術的な画像を生成したいならMidjourney、無料で自由なカスタマイズを楽しみたいならStable Diffusionがおすすめです。それぞれのツールの詳細について、次から詳しく解説していきます。

Midjourneyとは？アーティスティックな画像を手軽に生成

Midjourneyは、簡単なテキスト（プロンプト）を入力するだけで、非常に高品質で芸術的な画像を生成できるAIサービスです。最大の魅力は、誰でもプロのアーティストが描いたような、独創的で美しい作品を手軽に作成できる点にあります。

特別な専門知識は不要で、チャットアプリのDiscordやWebインターフェースを通じて直感的に操作できます。そのため、AI画像生成が初めての方でも、すぐに魅力的な画像を作り始めることが可能です。

Midjourneyの始め方

Midjourneyを始める手順は非常にシンプルです。以前はDiscordが必須でしたが、現在は公式サイトから直接利用を開始できます。

基本的なステップは以下の通りです。

• Midjourneyの公式サイトにアクセスします。
• Discordアカウントでログインします。
• 希望の有料プランを選択し、支払い情報を登録します。
• Webインターフェース上でプロンプト（画像の説明文）を入力し、画像生成を開始します。

この手軽さから、多くのクリエイターやデザイナーに選ばれています。

Midjourneyの料金プラン

Midjourneyは有料のサブスクリプションサービスで、現在、無料プランは提供されていません。2025年現在、主に4つの個人向け料金プランが用意されています。

プラン名	月額料金（月払い）	Fast GPU Time/月	Relaxモード
Basic Plan	$10	約3.3時間	なし
Standard Plan	$30	15時間	無制限
Pro Plan	$60	30時間	無制限
Mega Plan	$120	60時間	無制限

各プランの主な違いは、画像を高速生成できる「Fast GPU Time」の量です。Standardプラン以上では、Fast GPU Timeを使い切っても、速度が遅くなる「Relaxモード」で無制限に画像を生成できます。年間契約を選ぶと月額料金が20%割引になるため、継続的に利用する方にはお得です。

Midjourneyのメリット・デメリット

Midjourneyには多くの魅力がありますが、いくつかの注意点も存在します。導入を検討する際は、メリットとデメリットの両方を理解しておくことが大切です。

Midjourneyのメリット

• 高品質で芸術的な画像生成: 短い指示でも、非常にクオリティの高いアート作品のような画像を生成できます。
• 簡単な操作性: 専門知識がなくても、DiscordやWeb UIから直感的に操作できます。
• 環境構築が不要: クラウドベースのサービスなので、高性能なPCを用意する必要がありません。

Midjourneyのデメリット

• 有料であること: 無料プランがなく、利用には月額10ドルからのサブスクリプション登録が必須です。
• カスタマイズ性の低さ: Stable Diffusionほど細かい設定やモデルの変更はできません。

Stable Diffusionとは？無料で自由自在なカスタマイズが魅力

Stable Diffusionは、オープンソースで提供されている画像生成AIモデルです。オープンソースのため誰でも無料で利用でき、ソースコードを自由に改変・再配布できます。

その最大の特徴は、圧倒的なカスタマイズ性の高さにあります。世界中の開発者が作成した追加モデルや「LoRA」と呼ばれる追加学習ファイルを導入することで、特定のアニメキャラクター風のイラストや、写真のようにリアルな画像など、自分好みの作風を追求できます。

Stable Diffusionの始め方（AUTOMATIC1111版）

Stable DiffusionをローカルPCで利用する場合、最もポピュラーなのが「AUTOMATIC1111」というWeb UI（ウェブインターフェース）を導入する方法です。環境構築には、ある程度の専門知識が必要です。

大まかな手順は以下の通りです。

• PythonとGitをPCにインストールします。
• GitHubからAUTOMATIC1111のファイルをダウンロードします。
• モデルファイルを指定のフォルダに配置します。
• 起動ファイルを実行し、Webブラウザで操作画面を開きます。

この方法は初期設定に手間がかかりますが、一度環境を構築すれば、完全に無料で、制限なく画像生成を楽しめます。ただし、快適に動作させるには、ある程度のスペックを持つPCが必要です。

Stable Diffusionの料金プラン

Stable Diffusionのソフトウェア自体はオープンソースであるため、基本的に無料で利用できます。ご自身のPCに環境を構築すれば、月額料金などを支払う必要は一切ありません。

ただし、ローカル環境で快適に動作させるためには、高性能なグラフィックボード（GPU）を搭載したPCが必要となり、そのための初期投資がかかる場合があります。また、PCスペックが足りない場合や環境構築の手間を避けたい場合は、月額料金制のクラウドサービスを利用してStable Diffusionを動かすという選択肢もあります。

Stable Diffusionのメリット・デメリット

自由度の高さが魅力のStable Diffusionですが、その反面、初心者には少しハードルが高いという側面もあります。メリットとデメリットをしっかり把握しておきましょう。

Stable Diffusionのメリット

• 完全無料: オープンソースなので、ソフトウェアの利用料金は一切かかりません。
• 高いカスタマイズ性: 追加モデルやLoRAを使って、画風を自由自在に変更できます。
• 商用利用の柔軟性: 使用するモデルのライセンスによりますが、商用利用可能なモデルも多数公開されています。
• ローカル環境で実行可能: ネット接続なしで、自分のPC上で好きなだけ画像を生成できます。

Stable Diffusionのデメリット

• 導入の難易度: ローカル環境の構築には、ある程度の専門知識が必要です。
• 高性能なPCが必要: 快適な画像生成には、高価なグラフィックボードが推奨されます。
• 学習コスト: 多くの機能やパラメータがあるため、使いこなすには学習が必要です。

MidjourneyとStable Diffusionの7つの違いを徹底比較

ここからは、これまで解説した内容をさらに深掘りし、「Midjourney」と「Stable Diffusion」の具体的な違いを7つのポイントで徹底的に比較していきます。

どちらのツールがあなたの目的やスキルに合っているのか、この比較を通じて見極めていきましょう。

① 生成される画像のクオリティと作風

Midjourneyは、芸術的で雰囲気のある、いわゆる「映える」画像を簡単に生成するのが得意です。少ない単語のプロンプトでも、構図や色彩が洗練されたアート作品のような画像をアウトプットしてくれます。

一方、Stable Diffusionは使用する「モデル」によって作風が大きく変わります。リアルな写真風の画像を生成するモデル、特定のアニメ風のイラストを生成するモデルなど、目的に合わせてモデルを切り替えることで、多種多様なスタイルの画像を生成できるのが特徴です。そのため、特定の画風を追求したい場合に強みを発揮します。

② 操作性と生成速度

操作性においては、Midjourneyの方が直感的で初心者向けと言えます。DiscordやWebサイト上でテキストを入力するだけで画像が生成されるため、誰でも簡単に始めることができます。

対してStable Diffusionは、多機能な分、操作が複雑です。特にローカル環境で利用する場合、パラメータ設定など専門的な知識が求められる場面も多くあります。ただし、一度使い方を覚えれば、非常に細かい調整が可能になります。

生成速度は、Midjourneyでは選択するプランに、Stable Diffusionでは使用するPCのスペックに大きく依存します。一般的に、Midjourneyの有料プランや高性能なPCを使えば、どちらもスピーディーな画像生成が可能です。

③ 料金体系とコスト

料金体系は両者の最も大きな違いの一つです。Midjourneyは月額10ドルからのサブスクリプション制で、利用するには必ず料金が発生します。

一方、Stable Diffusionはソフトウェア自体がオープンソースで無料です。ランニングコストはかかりませんが、ローカル環境で快適に動かすためには、高性能なグラフィックボード（GPU）を搭載したPCへの初期投資が必要になる場合があります。どちらがコストパフォーマンスに優れているかは、利用頻度や目的によって変わります。

④ カスタマイズ性と自由度

カスタマイズ性と自由度に関しては、Stable Diffusionが圧倒的に優れています。オープンソースであるため、世界中の有志が開発した様々な「モデル」や「LoRA（追加学習モデル）」を導入することで、画風を無限に拡張できます。さらに、拡張機能を追加することで、UIを使いやすくしたり、新しい生成手法を試したりすることも可能です。

Midjourneyは、開発元が提供する機能の範囲内での利用となり、パラメータ調整などは可能ですが、Stable Diffusionほどの根本的なカスタマイズはできません。その分、誰が使っても一定のクオリティが保たれるというメリットがあります。

⑤ 商用利用と著作権

商用利用の可否は、どちらのツールを選ぶかにおいて非常に重要なポイントです。Midjourneyでは、有料プランに加入していれば、生成した画像の商用利用が許可されています。ただし、年間総収入が100万ドルを超える企業の場合は、より上位のProプラン以上への加入が義務付けられています。

Stable Diffusionの場合、商用利用できるかどうかは使用する「モデル」のライセンスに依存します。多くのモデルは商用利用を許可していますが、中には非商用に限定されているモデルもあるため、利用前に必ずライセンスを確認する必要があります。著作権の扱いは複雑なため、特にビジネスで利用する際は各ツールの利用規約を十分に確認することが不可欠です。

⑥ コミュニティとサポート

Midjourneyは、公式のDiscordサーバーが巨大なコミュニティとなっており、ユーザー同士の情報交換が活発に行われています。初心者向けの質問チャンネルや、作品を共有するギャラリーなどがあり、サポート体制も整っています。

Stable Diffusionはオープンソースであるため、公式のサポートデスクといったものは存在しません。その代わり、GitHubやHugging Face、個人ブログといった技術者向けのプラットフォームで情報交換が行われています。開発者やヘビーユーザーが多く、より専門的で深い情報を得られるのが特徴です。

⑦ 最新アップデートと将来性

MidjourneyとStable Diffusionは、どちらも活発な開発が続けられており、日々進化しています。Midjourneyは定期的にバージョンアップを行い、画質や表現力を向上させています。最近では画像から動画を生成する機能が発表されるなど、常に新しい機能が追加されています。

Stable Diffusionも同様に、Stability AI社から新しいバージョンのモデルがリリースされ続けています。オープンソースであるため、世界中の開発者が改良に参加しており、その進化のスピードは非常に速いです。どちらのツールも画像生成AIの最前線を走っており、将来性は非常に高いと言えるでしょう。

【目的別】あなたへのおすすめはどっち？Midjourney vs Stable Diffusion

これまでの比較を踏まえて、どのような目的を持つ人にどちらのツールがおすすめなのかをまとめました。あなたが画像生成AIに何を求めているのかを考えながら、最適なツールを選びましょう。

Midjourneyがおすすめな人・ケース

Midjourneyは、手軽さとクオリティを両立したい方に最適です。以下のような人やケースにおすすめです。

• AI画像生成が初めての人: 難しい設定なしで、すぐに高品質な画像を生成したい初心者の方。
• とにかく手軽に始めたい人: PCの環境構築などをせず、すぐに使い始めたい方。
• アーティスティックな画像を求めている人: 商業デザインやコンセプトアートなど、芸術性の高いビジュアルを求めている方。
• PCのスペックに自信がない人: クラウド上で処理が完結するため、PCの性能に左右されずに利用したい方。

Stable Diffusionがおすすめな人・ケース

Stable Diffusionは、コストを抑えつつ、とことんこだわりたいクリエイターやエンジニアに向いています。以下のような人やケースにおすすめです。

• 無料で画像生成を始めたい人: 初期投資は別として、月額料金をかけずに利用したい方。
• 自分だけの画風を追求したい人: モデルやLoRAを駆使して、特定のキャラクターやスタイルを再現したい方。
• 自由にカスタマイズしたい人: オープンソースの強みを活かし、自分の手で環境を構築・改良したい技術者や開発者。
• 生成枚数を気にせず使いたい人: ローカル環境なら、好きなだけ画像を生成したい方。

画像生成AIを快適に使うためのおすすめPCスペック

画像生成AI、特にStable Diffusionをローカル環境で快適に利用するためには、PCのスペックが非常に重要になります。ここでは、各ツールに適したPCスペックを解説します。

MidjourneyにおすすめのPC

Midjourneyは、画像生成の処理をすべてクラウド上のサーバーで行います。そのため、ユーザー側のPCに高いスペックは要求されません。

基本的には、WebブラウザやDiscordアプリがスムーズに動作する一般的なPCであれば問題なく利用できます。特別なPCを準備する必要がない点は、Midjourneyの大きなメリットです。

Stable DiffusionにおすすめのPC

Stable Diffusionをローカル環境で快適に動作させるためには、特にグラフィックボード（GPU）の性能が重要になります。GPUの性能が、画像の生成速度や一度に生成できる画像のサイズに直結します。

以下に推奨されるPCスペックの目安を挙げます。

• GPU: NVIDIA GeForce RTX 3060以上（VRAM 8GB以上、12GB以上が望ましい）
• メモリ (RAM): 16GB以上（32GB以上を推奨）
• ストレージ: 512GB以上のSSD（モデルファイルなどが大きいため）

これらのスペックを満たすPCを用意することで、ストレスなくStable Diffusionでの画像生成を楽しめます。

MidjourneyとStable Diffusionに関するよくある質問

ここでは、MidjourneyとStable Diffusionについて、多くの方が抱く疑問点についてQ&A形式で回答します。

Q. 無料で使えますか？

A. Stable Diffusionは基本的に無料で利用できます。ソフトウェア自体はオープンソースとして公開されており、料金はかかりません。ただし、高性能なPCが必要になる場合があります。

一方、Midjourneyは現在、無料プランを提供しておらず、利用には有料プランへの加入が必須です。以前は無料体験がありましたが、現在は停止しています。

Q. 日本語には対応していますか？

A. Midjourney、Stable Diffusionともに、プロンプト（指示文）は英語で入力するのが基本です。英語の方がAIが意図を正確に解釈しやすく、高品質な画像を生成しやすい傾向にあります。

ただし、翻訳ツールを使えば日本語の指示からでも画像生成は可能です。また、Stable Diffusionでは、ユーザーが作成したモデルの中に日本語のプロンプトに特化したものも存在します。UI（操作画面）については、Stable Diffusion Web UIは有志による拡張機能で日本語化することが可能です。

Q. スマホでも使えますか？

A. Midjourneyはスマートフォンでも利用可能です。Discordのスマートフォンアプリを使えば、PC版とほぼ同じように画像生成ができます。また、Web版もスマホのブラウザからアクセスできます。

Stable Diffusionをスマートフォン上で直接動かすことはスペック的に困難です。しかし、Stable Diffusionを利用したWebサービスやアプリが多数存在しており、それらを使えばスマートフォンからでも画像生成を体験できます。

まとめ：MidjourneyとStable Diffusionを理解して最適なAIを選ぼう

この記事では、二大画像生成AIであるMidjourneyとStable Diffusionを、料金、操作性、カスタマイズ性など様々な観点から徹底比較しました。

Midjourneyは「手軽さ」と「芸術性」を求めるユーザーに最適な、高品質な画像を誰でも簡単に生成できる有料サービスです。一方、Stable Diffusionは「無料」で「無限の自由度」を誇り、自分だけの表現をとことん追求したいクリエイターや技術者に最適なオープンソースのツールです。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、あなたの目的やスキルレベル、予算に合ったツールを選ぶことが、AI画像生成を最大限に楽しむための鍵となります。この記事を参考に、あなたにぴったりの画像生成AIを見つけて、クリエイティブな活動に役立ててください。